NEW登山後に生じた腰の動きづらさと痛み
症状

登山後のトレーニングがきっかけとなり、1週間前から右腰部に痛みが出現した。特に前屈や後屈などの動作時に痛みが強く、日常生活では家事の際にぎっくり腰になる不安感を強く感じていた。座位での仕事には支障がなかったものの、腰部の可動域制限が顕著であった。医療機関での受診歴はなく、腰痛以外の随伴症状は認められなかった。
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来院者
男性
20 代
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期間
2025年6月 ~ 2025年6月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初診時の所見では、腰部の前屈および後屈時に痛みと可動域制限が確認された。また、股関節にも可動域制限が認められた。施術では、腰部のツボと足のツボを用いて鍼をした。初回施術後、腰部の可動域が改善し、痛みは8割程度軽減した。残存する張りの違和感に対して2回目の施術を実施したところ、症状は完全に消失し、日常生活への不安感もなくなった。
使用したツボ
まとめ
登山後のトレーニングによる腰部への過負荷が原因と考えられる急性腰痛に対し、腰部と下肢のツボを用いた鍼施術を行った。初回で大幅な改善が得られ、2回の施術で完治に至った。腰部の可動域制限に対して、局所だけでなく股関節周囲の施術を組み合わせたことが、早期改善につながったと考えられる。施術期間中の症状再燃はなく、良好な経過を示した症例である。