耳がまったく聞こえない、常に耳鳴りがしている
症状
来院3週間前の昼ごろ、眩暈(めまい)と右耳の耳鳴りが起きた。翌日に病院で聴力検査を行ったところ、右耳の低音域が低下していた。
3日後の朝には右耳が全く聞こえなくなり、「ザー」と強い耳鳴りがする。再び病院に行くと、ステロイド点滴を受けることになった。
しかし、その2日後にはさらに聴力が低下していたため、別の病院に入院。
2週間で退院したが、病院の治療だけでは不安に思い、インターネットで治療法を探していたところ鍼灸治療が突発性難聴に有効であることを知った。
初診時は低音域の難聴、耳鳴り、耳のつまり感。耳鳴りは「ボー」や「キーン」という音が一日の中で繰り返され、絶えず鳴っている。
大きい音を聞くと反響してしまい、耳が痛く感じる。
また、自分の声も響いてしまうため、人と会話をする時は右耳を塞がずにはいられない。
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来院者
男性
40 代
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期間
2015年4月 ~ 2015年5月
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頻度
週2~3回
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通院回数
7回
施術と経過
難聴に関係が深い頚や肩の筋肉に触れてみると、難聴・耳鳴りのある右側に強いコリが認められた。
手足や背中のツボを用いてコリを緩めた。
結果、2回の治療で聴力が健常レベルまで回復した。
耳鳴り、耳のつまり感が多少残っていたので、その後の施術により改善を図った。
データ
使用したツボ
まとめ
頚や肩のコリは難聴や耳鳴に悪影響を与える。頚や肩のコリを緩めるためには、腰や脚、手の緊張を緩めることが必要である。
適切な施術を行うことはもちろんだが、やはり「発症から1ヶ月」という早期に治療できたことが、このような結果につながった。