腰が痛くて洗面台で顔を洗えない
症状
朝起きる時、長時間座った姿勢をした後に立ち上がる時、腰をかがめる時、腰を反る時、仰向けになった時に痛い。元々腰痛傾向はあったが、今回日常生活に支障をきたすくらい痛くなったきっかけは思い当たらない。障碍者施設に勤務しており、たまに入浴補助作業がある。出産後の養生期間や骨盤ケアはあまり十分ではなかったように思う。
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来院者
女性
40 代
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期間
2019年2月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
まず、痛みの出る場所が仙腸関節付近(特に左)であること、前後屈で痛みが出ることから、手のツボに刺鍼。グッと動きやすくなり、後屈時の痛みがなくなった。まだ中腰で痛みが出ること、仰向けになった時に骨盤が痛くなることから、それぞれの症状に対応するスネのツボに刺鍼。若干痛みは残るものの、可動範囲は大幅に改善されたので、一診目終了。その後期待通り翌日以降さらに症状が改善したとのこと。二診目では若干残る前屈・中腰時の痛みに対して、スネの内側と外側のツボに刺鍼。動いても痛みが気にならなくなった。二診目以降好調が維持できているとのことで、施術終了とした。
使用したツボ
まとめ
痛みのある部分や症状に対応する背骨周囲の部分に目立つ硬さがなかったことと、初回の鍼の効果が翌日以降体に馴染んでさらに症状が改善される度合いが大きかったことが、今回の例では印象的だった。産後の養生不足などで姿勢維持のための筋力が低下すると、これらの傾向が現れる可能性がある。触診や症状変化の予測について、さらに精度を上げてゆけるよう、症例を重ねたい。