建築作業中のぎっくり腰
症状
現場で仕事中、鉄骨を右手で右後ろへ強く引く動作を引き金に、身動きに支障をきたす程度の強い痛みが腰に生じ、とても仕事にならないので午後早退して受診。車を運転して来院、車の乗り降りや歩行は一息一息ごくゆっくり。体幹を左に傾ける動作が最もつらく感じる。中腰状態での作業が多かった。
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来院者
男性
60 代
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期間
2017年7月
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頻度
ほぼ毎日
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通院回数
2回
施術と経過
もっともつらい動きである側屈と回旋に対して、膝とふくらはぎのツボに刺鍼。さらにきっかけとして「右手で右後ろへ強く引く」「中腰」というキーワードに着目し、スネのツボに刺鍼。身動きが楽にできるようになったため1診終了。翌日2診目では、腰を斜め後ろに反る動きの違和感が骨盤の奥に残る感覚があったため、骨盤のねじれと後ろ反りを調整するスネと手のツボに刺鍼、ほとんど違和感がなくなり「これなら現場に出られる」との感触が得られたので終了とした。
使用したツボ
まとめ
前回3年前にも腰の症状で来院して以来、大きく不調になることはなかったが、仕事の忙しさに加え例年にない気候変動により、屋外作業で体が冷えたことが影響した可能性がある。腰の症状ではあったが、発症のきっかけが複合動作であり、身体各部の連動により上下肢からの影響があることを常に意識しておく必要がある。