歯肉炎と併発したコメカミの痛み
症状
金融機関に勤める40代男性。デスクワークと外回りの仕事が半々くらい、ここのところ出張が続き疲れを感じていた。今までにも疲れを感じたり、ストレスが溜まると歯がうずくように痛むことが何度かあったが、いつもしばらく放っておくと自然に痛みは治まっていた。今回も歯の疼きから始まったが、時間が経つにつれ痛みが増し口を開くことも困難になってきた。虫歯かと思い歯医者に行くと歯肉炎と診断を受け痛み止めの薬を処方された。薬を飲むと痛みは軽減するが、薬が効果がなくなると同じように痛みだし、さらにコメカミあたりに突発的に「ビリビリっ」と電気が走るように痛みが繰り返し起きるようになった。スマホで『歯肉炎 頭痛』と検索してみると歯の痛みに効くツボを紹介しているサイトを見つけ、歯肉炎にも鍼治療が有効であることを知り『三島 頭痛 鍼治療』と検索すると頭痛治療に実績のある治療院のサイトを見つけ予約、来院に至る。
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来院者
男性
40 代
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期間
2018年11月 ~ 2018年11月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
触診すると歯肉炎を起こしている左側の首と肩まわりの筋肉に強い緊張感を確認することができたため、これらの筋肉の緊張緩和を目的に施術を行うこととした。
まず、歯の痛みと関連の深い首の筋肉の緊張を解くために関連する手にあるツボに鍼をすると首の筋肉が緩み少し口を開けやすくなった。続けて手首にあるツボに鍼をした。主訴である突発的に起こる頭痛の部位を確認するとコメカミ付近であることから、関連する手にあるツボに鍼をしてコメカミ付近を触ってみると硬さが緩和した。首の側面に広く緊張が見られたため腰にあるツボに鍼をして首の緊張が和らいだことを確認できたため初回の施術を終えた。
同様の施術を一日おきに3回行ったところ、頭痛も歯肉炎の痛みもすっかり感じなくなったために施術を終了とした。
データ
使用したツボ
まとめ
虫歯がなくても歯の痛みを訴える人がいるが、肩こりや首のコリが歯の痛みの原因になることがよくある。歯肉炎も同様に首、肩こりを良くすることで症状を改善することができる。頭痛に関しても首や肩こりが関わることが非常に多く、今回のケースも痛みの部位と関連のある首と肩のコリを和らげることで、歯の痛みも頭痛も同時に解消することができた。
担当スタッフ
渡辺拓朗