NEW慢性上咽頭炎による喉の奥に痰がへばりつくような感覚
医師による診断:慢性上咽頭炎
症状
30代男性。2024年4月に新型コロナウイルス感染症に罹患し、回復後から喉の奥に痰が溜まるようになった。痰はサラサラとした性状で、ひどい時には口いっぱいに溜まり、トイレや洗面台に駆け込むこともあった。症状は一日中ほぼ持続的に現れていた。2〜3ヶ月経過した2024年夏頃に耳鼻科を受診し、慢性上咽頭炎の疑いと診断された。Bスポット治療を受けて一時的に楽になったものの、それ以上の改善は見られなかった。痰が溜まることで十分な睡眠が取れず、日中の倦怠感やだるさ、思考がまとまらない、集中力が続かないといった症状も伴っていた。
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来院者
男性
30 代
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期間
2025年5月
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頻度
週1回程度
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通院回数
21回以上
施術と経過
初診時の触診では、季肋部と首に顕著な硬さが認められた。施術では、腹部を緩めるために足のツボを使用し、首を緩めるために背中のツボに鍼をした。初回施術後、5日間のうち3日間は痰がほとんど気にならない状態となった。2回目以降は、その時々の腹部や首の硬さを確認しながら施術を継続した。施術を重ねるごとに痰の量は徐々に減少し、気にならない時間帯が増え、夜間も少しずつ眠れるようになっていった。施術間隔を空けた際に症状が戻ることもあったが、継続的な施術と鑑別の見直しを行うことで対応した。およそ10回の施術で大幅な改善が得られた。
使用したツボ
まとめ
本症例は、新型コロナウイルス感染症罹患後に発症した慢性上咽頭炎の疑いに対して鍼施術を行ったものである。耳鼻科でのBスポット治療では十分な改善が得られなかったが、腹部と首の緊張を緩和する施術により、痰の量が減少し睡眠の質も改善された。施術間隔を調整しながら継続的に治療を行うことで、日常生活への支障が大幅に軽減された。感染症後の上気道症状に対して、全身の緊張を緩和するアプローチが有効であった症例と考えられる。

























