NEWステロイド治療後も改善しない左耳の聞こえ辛さと耳鳴り
医師による診断:左耳突発性難聴
症状
30代男性が左耳の聞こえ辛さと耳鳴り、耳閉感を主訴に来院した。症状は来院の2週間前、朝起きた時に突然出現した。耳鼻科を受診し、突発性難聴の疑いと診断され、2週間のステロイド治療を受けたが症状に変化は見られなかった。左側から話しかけられても聞こえない状態が続き、日常生活に支障をきたしていた。また、聞こえないことによるストレスから身体全体の疲労感も訴えていた。初診時の触診では、左頚部と左肩上部に顕著な筋緊張が認められ、頚部の可動域制限も確認された。
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来院者
男性
30 代
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期間
2025年5月 ~ 2025年6月
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頻度
週2~3回
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通院回数
4回
施術と経過
初回施術では、左手と臀部と背中のツボに鍼をした。施術直後は頚部と肩上部の筋緊張は軽減したが、耳鳴りには変化が見られなかった。2回目の来院時には、症例者から耳症状がだいぶ軽減されたとの報告があり、1回目と同じ部位に施術を行った。3回目の施術後、症例者が耳鼻科で聴力検査を受けたところ、聴力が正常値に戻っていることが確認された。施術期間中、症状の再燃や新たな症状の出現はなく、計4回の施術で症状は改善した。
使用したツボ
まとめ
突発性難聴の疑いに対して、ステロイド治療で改善が見られなかった症例に鍼施術を行った。頚部と肩上部の筋緊張を緩和することを目的に、手、臀部、背中のツボへの施術を3回実施した結果、聴力が正常値まで回復した。初回施術後は筋緊張の軽減のみであったが、2回目来院時には耳症状の改善が報告され、3回目施術後の聴力検査で正常値への回復が確認された。頚部周辺の筋緊張が耳症状に関連していた可能性が示唆され、早期の鍼施術介入が有効であったと考えられる。
















