NEW疲労と首コリから起こる側頭部の重だるい頭痛
症状

数か月前から側頭部の重たさと痛みを自覚し、特に1週間前から症状が持続している。左右の側頭部に痛みと重さを感じ、特に左側で顕著である。静止時から重たさを感じ、夕方や疲労時に痛みが増強する状態で、痛み止めを服用して対処している。整形外科と脳神経外科を受診し、いずれも肩こりの疑いと診断されている。症状により気力と集中力の低下がみられ、常に重い荷物を背負っているような感覚を伴っている。また、頸部や肩のこりも強く感じられる状態である。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年8月 ~ 2025年8月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、側頭部からこめかみにかけての強い緊張と頸部の側屈制限が確認された。施術では、側頸部の緊張に対して膝裏のツボと腰部のツボに鍼をした。また、のぼせ症状に対して仙骨部のツボにも施術を行った。施術直後から頸部のこりが緩和され、頭痛も消失した。
使用したツボ
まとめ
本例は、疲労の蓄積により頭痛が誘発されたケースである。首のこりが悪化することで顔面部に熱がうっ滞し、頭痛を引き起こしていた。そのため、腰部や下肢のツボに鍼をすることで熱を下半身に誘導する方針をとった。この施術方針が奏功し、即時的な症状の改善が得られた。頭痛の治療において、局所だけでなく全身の気血の流れを考慮した施術の重要性が示唆される一例である。
担当スタッフ
洲崎 和広