NEWメニエールの疑いによるめまいと耳鳴りの症状
症状

来院2カ月前に寝違えをきっかけに首の痛みが発生し、その後肩の可動域が制限されるようになった。さらに1カ月前には仕事中にぐらぐらするめまいを感じ、病院でメニエールの疑いと診断された。症状としては、歩行時や首を動かした際に悪化するめまいと、常に一定の耳鳴りがあり、聴力低下も伴っていた。これにより日常生活や仕事に大きな支障をきたしていた。また、首のこりや痛みも併発していた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2023年11月 ~ 2023年12月
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頻度
週2~3回
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通院回数
7回
施術と経過
初診時の触診では、ふくらはぎや首肩のこりが顕著であった。施術では、ふくらはぎ、手、骨盤のツボに鍼を行った。初回施術後、聴力検査で聴力の上昇が確認されたが、めまいと耳鳴りは残存していた。2回目以降も同様の方針で施術を継続したところ、施術を重ねるごとに症状が改善され、最終的には聴力が正常範囲に戻り、めまいと耳鳴りも解消された。7回の施術を要し、施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなかった。
使用したツボ
まとめ
本症例では、寝違えによる首の痛みや肩の可動域制限に加え、メニエールの疑いによるめまいと耳鳴りが主訴であった。ふくらはぎや手、骨盤のツボへの鍼が症状改善に寄与し、聴力の回復やめまい・耳鳴りの解消が見られた。施術を通じて、症状の根本的な改善が可能であることが示された。今後も同様の症状に対して、全身の状態を考慮した施術が有効であると考えられる。
担当スタッフ
渡辺 賢司