NEWハイヒール後の腰全体の張りとズキズキする痛み
症状

子どもの入学式でハイヒールを履いたことをきっかけに腰痛が発生し、その後も痛みが続いていた。さらに2日前に痛みが増し、一度スパで痛みが軽減したものの、起床時に再び痛みがぶり返した。腰全体にハリ感があり、特に腰中央にズキズキとした痛みを感じている。痛みは常にあり、動作時に増悪し、特に前かがみの動作がつらいとのこと。日常生活にも支障をきたしており、これまで湿布で対処していたが、医療機関での診断や治療は受けていない。他に関連する症状や違和感は特にない。
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来院者
女性
50 代
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期間
2024年4月 ~ 2024年5月
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頻度
週2~3回
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通院回数
4回
施術と経過
初診時の触診では腰部全体にハリ感があり、前屈の可動域が制限されていた。初回は前屈の可動域を改善するため、太ももの裏側や足のツボに鍼を行った。施術後、痛みは残存するものの、動きやすさが改善した。2回目の施術時点では、痛みの強さが10段階中6程度に軽減し、寝返りが可能になったが、起き上がりや立ち上がりの際の痛みが残存していた。このため、肩甲骨周囲の緊張も考慮し、追加で鍼を行った。3回目の施術では、日常生活にほぼ支障がなくなり、起床時や力を入れた際の痛みがわずかに残る程度に改善。この際、追加で頸に近いツボに鍼を行う。4回目の施術後には、若干の痛みはあるものの、日常生活に問題なく過ごせる状態となった。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなかった。
使用したツボ
まとめ
腰痛はハイヒールの使用や日常生活の負担がきっかけで発生し、動作時の痛みや可動域制限が見られた。施術では、腰部の負担を軽減するために太ももの裏側や足のツボに鍼を行い、肩甲骨周囲の緊張にもアプローチした。施術を重ねるごとに症状は改善し、4回目の施術後には日常生活に支障がない状態に至った。今回のケースでは、腰部だけでなく関連する部位への施術が効果的であった。今後も症状の再発を防ぐため、適切な姿勢や生活習慣の見直しが重要である。