「ジー」と鳴り続ける両側の耳鳴り
症状
1年半前、深夜番組のモスキート音テストで自分の耳に集中してから、右側の耳鳴りが止まなくなる。連休だったため、救急病院に駆け込むと「両耳の聴力が悪い」と診断。「良くなることはもうなく、これから悪化する一方です。」と言われる。
直後から両耳に耳鳴りが出現し、同時に高音が聞こえにくくなる。
幼少期から通っていた耳鼻科に転院するも同様の説明をされ、受診するたびに気分が落ち込んでいた。
SNSで当院が発信した突発性難聴・耳鳴りの記事をご主人が見てくださり、メッセージにてご相談を頂く。ご主人さまの協力のもと、本人曰く「重い腰をあげて」来院。
-
来院者
女性
27 歳
-
期間
2017年4月 ~ 2017年5月
-
頻度
週1回程度
-
通院回数
5回
施術と経過
睡眠の質を高め、深夜2~3時まで眠れない状態の改善を目指す。
ふくらはぎや手、お尻のツボから、耳鳴り特有の首肩の緊張にアプローチすることで、筋肉の緩和と首・肩の動きがスムーズになった。
2診目、入眠が良くなったことを確認。肩甲骨と股関節の調整を働きかける。
5診目、お出かけをする意欲も出るようになり、「楽しい」と感じる時間によって耳鳴りを気にならない時間が増えた。
ご主人さまの急な転勤により治療を中断せざる終えなくなったが、転勤先での鍼灸院も紹介でき、まだ諦めなくて良いと思ってもらえた。
使用したツボ
まとめ
長期的な精神負担が、難聴・耳鳴りや「何をするにも億劫で辛い」身体を常態化させていた。
睡眠が取れ、肩甲骨と股関節が動かせるようになることで、耳周囲の緊張は緩和し自然と呼吸ができるようになる。
呼吸ができると精神的負担も緩和され、それによって身体が治ろうとする力を後押しできたと考える。
担当スタッフ
紅露 啓太郎