症状

高校入試の時期から、緊張や不安があると動悸や息苦しさを感じるようになった。
特に朝学校に行く際に症状が顕著であった。
このため、電車通学が困難になり、教室に入れないこともあった。
医療機関で脳波、心電図、レントゲンを受けたが、異常は見つからなかった。
中学時代に失神した経験から、再び同じようになるのではないかという不安が強かった。

施術と経過

初診時の触診では、身体全体が緊張で硬くなっており、特に背中と肩の硬さが目立った。
背中、肩、頭、手のツボに鍼をした。
初回施術後、身体が軽くなったと感じた。
2回目以降も身体の緊張をほぐすことを目的に、同様の施術を行った。
一週間学校に行く際に動悸や息苦しさを感じなかったと報告があった。
引き続き経過をみながら通院するかたちとなった。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 心兪 LR
• 督兪 LR
• 合谷 LR
• 百会 正中
• 巨骨 LR

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて ツボの重要度を表したものです

まとめ

動悸と息苦しさの症状は、緊張や不安が引き金となっていた。
背中や肩、頭、手のツボに鍼をすることで、身体の緊張を緩和し、症状の改善が見られた。
中学時代の失神経験からくる不安も、身体の緊張をほぐすことで軽減されたと考えられる。
今後も緊張や不安が強まる場面では、定期的な施術を行うことで、症状の再発を防ぐことが期待される。

担当スタッフ

森部光葉

症例を投稿した鍼灸院：フルミチ鍼灸院