症状

主訴は左踵の痛みであり、3日前のサッカーの試合後から感じ始めた。痛みは特に運動後に強く、左踵を中心に痛みがあり、下肢全体が常に重たい感覚がある。日常生活やサッカーのパフォーマンスに影響を及ぼしており、動きづらさを感じている。数年前にシーバー病の診断を受けたことがあり、現在の痛みはその時の痛みと似ている。関連する体調的な違和感はないが、下肢全体の重さが気になる。

施術と経過

初診時の触診では、うつ伏せでの膝関節屈曲時に制限が顕著で、踵がお尻に付かない状態であった。踵の緊張が強く見られたため、アキレス腱の緊張に関連した腰部・ふくらはぎの緊張に対して臀部のツボに鍼を施した。施術後、うつ伏せで膝を曲げると踵が付くように変化し、下肢が軽くなったとの報告があった。踵の痛みも軽減され、3日後の再来院時には痛みが大幅に改善されたため、同様の施術方針で行い、状態をさらに高めた。施術は合計2回行い、症状は良好に改善した。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• L5(0.5) L
• 臀中根 L
• 胞肓 L
• 大腰 L

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて ツボの重要度を表したものです

まとめ

今回の症例では、サッカーの試合後に発生した左踵の痛みが、鍼施術により短期間で改善した。初回施術での明らかな症状の軽減が見られ、2回目の施術でさらなる改善が確認された。施術においては、アキレス腱や関連する筋肉の緊張を緩和することが効果的であった。今後は、再発防止のためのストレッチや筋力強化を行うことが望ましいと考えられる。

担当スタッフ

洲崎　和広

症例を投稿した鍼灸院：すのさき鍼灸整骨院