NEWヒールを履くことで悪化した腰痛の症例
症状

すのさき鍼灸整骨院(東室蘭駅)
腰の痛みが主訴であり、症状は1週間前から始まった。特に、子供の卒業式で久しぶりにヒールを履いた翌日から痛みが悪化し、夜は眠れないほどであった。
具体的には右腰にズキズキとした痛みがあり、痛みは静止時にも感じられ、同一姿勢を保つことが困難であった。立ち上がる際や曲げる動作、伸ばす動作、さらには歩行時にも痛みが生じ、日常生活や仕事に大きな影響を及ぼしていた。寝返りを打つ際にも痛みがあり、安静時の姿勢が保てず、立ち仕事や家事もままならない状態であった。また、肩の痛みやコリも感じるようになった。
ヒールを履いたことで重心が乱れ、仙腸関節の緊張が強くなったと考えられる。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年3月 ~ 2025年3月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診では、仙腸関節を中心に痛みが見られ、圧痛も確認された。
腰部の伸展動作では強い痛みが出ており、上を向くだけでも痛みを伴った。
施術においては、痛みが強かったため、まず上半身の緊張を取り除くことに重点を置いた。その後、下半身への施術に移行した。これは、寝たり起きたりする安静姿勢を作るために先に行ったものであり、こうすることで患者さんへの体の負担が軽減されたと考えられる。具体的には、仙腸関節の炎症反応を取り除くことを目的に小指や肘のツボに鍼を施し、肩甲骨の緊張を緩和するための施術を行った。
立ち上がり時の痛みが消失した後、臀部のツボを用いて伸展時の痛みを軽減し、最後に膝裏やハムストリングスのツボにも鍼を施した。
初回施術後、動作時の痛みがなくなり、症状は改善したため、施術は1回で終了した。
使用したツボ
まとめ
本症例では、腰の痛みが主訴であり、特にヒールを履いたことがきっかけで症状が悪化した。施術においては、上半身の緊張を取り除いた後に下半身への施術を行うことで、安静姿勢を作り、患者さんの体の負担を軽減することができた。初回施術で症状が改善したことから、今後は日常生活での姿勢や動作に注意を払い、再発防止に努めることが重要である。症例からは、鍼施術が急性の腰痛に対して有効であることが示唆された。
担当スタッフ
洲崎 和広