NEW腰を反らすと痛む広範囲の腰痛
症状

前日にテニスでラケットを振った時に痛めた。来院時は腰部全体に痛みがあり、特に反る動作で症状が強く出現していた。前屈みの姿勢ではやや楽になるものの、良い姿勢を意識すると痛みが増強する特徴があった。捻る動作では特に痛みは感じないが、寝返り動作で強い痛みを感じていた。症状による日常生活への影響は、お正月休暇中であったため仕事面での支障は見られなかったが、就寝時の体位変換に困難を感じていた。
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来院者
男性
50 代
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期間
2025年1月 ~ 2025年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
初診時、腰部全体に強い張りがみられ、動作がぎこちなく、特に伸展動作に著しい制限がみられた。両側の腰部のツボと背部のツボを中心に鍼を行った。その結果、全体的な動きがスムーズになり、痛みの範囲が狭小化し、第4腰椎付近の脊柱起立筋外側に限局した。伸展動作も改善したが、まだ痛みは残存していた。日常動作に支障はなくなっていたが張りが抜けきらないという事で1週間後に再診。2回目の施術時には症状が左側のみとなっており、腰方形筋の緊張が顕著であったため、それに関連するツボに鍼を行った。その結果、痛みと違和感が消失し、施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
本症例は、腰部全体の痛みと動作制限を主訴とし、特に伸展動作時に強い症状を呈していた。初回の施術で広範囲にわたる症状が限局化し、2回目の施術で腰方形筋の緊張に焦点を当てた鍼により症状が消失した。このことから、腰痛に対する段階的なアプローチの重要性が示唆された。また、症状の変化に応じて施術部位を適切に選択することで、効率的な改善が得られることが確認された。
担当スタッフ
宮島 広介