食後の胃もたれと膨満感
症状
1年前から食後の胃もたれ、早期の膨満感が気になり始めた。
特に朝食後にひどく、頻度としては週に半分ほど。
胃カメラ、大腸内視鏡などで検査をするものの異常は見られなかった。
機能性ディスペプシアの疑いと診断された。
職業柄、薬を飲むことができず休日のみ六君子湯と六君子湯とモサプリドクエンを飲まれているが変化はみられない。
投薬以外での解決を考えられ、インターネットで探して当院に来院された。
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来院者
男性
40 代
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期間
2024年3月 ~ 2024年4月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
GSRSという機能性消化管疾患診療ガイドラインでも推奨されている問診票を使い数値化して経過を追っていく
初診
GSRSのスコア38
背部、心窩部、季肋部の筋緊張が強くみられた。
2診目
GSRSのスコア27
前回より良いと手応えを感じた。
食べようという意欲も湧いてきた
3診目
GSRSのスコア20
もうかなり良いという実感がある。
食後にも胃ももたれないし、お腹も張らない
4診目
GSRSのスコア22
仕事が忙しく、少しお腹の張り、胃もたれが気になった時があった
5診目
GSRSのスコア20
意識をすれば気にはなるが日常生活的にはもう気にならないくらいまでになってきた
総じて、背部、心窩部、季肋部の筋緊張があった
その筋緊張の緩和、内臓機能を高めることを目的に背部、下腿、手指のツボに鍼を行った
データ
使用したツボ
まとめ
医療機関では異常がないとされる機能性ディスペプシア
消化管の運動機能を高めていくことで胃が拡張、食べ物も滞留しにくくなることで食後の胃もたれ、腹部の膨満感は解消に向かっていくことがわかる症例であったといえる。
担当スタッフ
杉山英照