急に立ち上がれなくなるほどの腰痛
症状
5日前に小学生の朝の通学時の旗振りをしていたところ、立ち上がれなくなるほどの痛みが腰を襲った。
痛みで歩くどころか足をあげることもままならず、家の中でも這いつくばらないと動けないほどだった。
3日前には足はなんとかあげられるようになったが、まともに移動すらできない。
現在はあぐら・正座・左上横向きでいることはできるが、その他の横向きであったり歩いたりは痛みが強くてまともに行うことができない。
また、5日ほど強い痛みをこらえていたため全身が筋肉痛のような感覚になっている。
-
来院者
女性
40 代
-
期間
2023年4月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
3回
施術と経過
まずは患者がとれる姿勢から施術する必要があったため、左側臥位にて施術を開始した。
歩く以前に足を浮かせられない原因を探ったところ、左の腰方形筋にアプローチする必要があると推測された。
腰方形筋を調整するために左の臀部2箇所に鍼を行ったところ、足を浮かせることができた。
次に、腰に関係する手のツボに鍼をしたところ、ゆっくりであれば支え無しで歩けるようになった。
さらに左右に体重移動をスムーズにするために腓骨のあたりに鍼をしたところ、さらに楽に歩けるようになった。
2診目開始時点である程度スムーズに歩けたため、2診目は仰臥位・伏臥位で鍼を行うことができた。
前回と同じ箇所に加えて、1診目では体勢の問題でできなかった箇所に鍼を行った。
3診目開始時点では、痛めていたことがわからないくらいの歩き方ができるようになっていた。
痛みを堪えていた影響の筋肉痛が若干残っていたため、前回までの調整に加え筋肉痛が取れやすい状態に身体を調整して施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
腰痛があまりにも強いと、鍼をしたい箇所にできないことも多々ある。
今回は左側臥位がとれたため、その姿勢を中心に原因を探った。
歩行がどのようにして行われるかを考えると、足が浮かせられないということは歩行以前の問題である。
そのため、まず足を浮かせられるようにすることを主眼において施術したことが今回においては功を奏した。