常に重りが乗ったような腰の痛み
症状
介護職で仕事中の腰ベルトが欠かせない。
3ヶ月前腰ベルトを忘れた状態で仕事をしていると、患者さんをベッドから降ろすときに腰にズキッとした痛みが走る。以来「身体を動かせる範囲が狭くなったように感じ、腰は常に重りが乗った感覚」である。
趣味の運動も痛みで休みがちになり、痛みにより仕事の疲労が抜けないことを友人に話したところ、当院をご紹介頂く。
-
来院者
女性
26 歳
-
期間
2016年7月 ~ 2016年8月
-
通院回数
2回
施術と経過
腰の動きは前屈後屈、右に傾ける、振り向く動きで制限が掛かり、右仙腸関節の動きが悪くなっている。
痛みが強い腰椎と仙腸関節の動きを良くするために、首と肘のツボに鍼をおこなうと腰を右に傾ける、前後屈の可動域が大幅に広がる。
残った腰を右に回す動きに対して背中と足のツボに鍼をおこない仕上げた。
施術後全ての動きの痛みが消失。
1ヶ月後の2診目、3日前まで痛みはなかったので運動も再開できている。
前回同様の方針で、痛みが消失したので施術を終える。
使用したツボ
まとめ
骨格をツボで調えることがピタリとはまった症例。痛い場所は発現点であり原因は別にあることがほとんどである。
介護の動きは前屈姿勢で踏ん張ることが多く、首や肘、背中や足に無意識のうちに過大な負荷が掛かっている。この負荷を腰が一点に引き受けた状態と捉えると、腰に直接アプローチをしても改善には結びつきにくいことが分かる。
担当スタッフ
紅露 啓太郎