おしりのポッケに手がとどかない
症状
来院4ヶ月前から、不意に手を伸ばすような動作で痛む。
その他、おしりのポッケのものを取る動作。エプロンの紐を腰で結ぶ動作。洗髪動作。
水平内転(右手を地面に水平の髙さで、左側に移動させる動作)が困難。
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来院者
女性
40 代
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期間
2021年2月 ~ 2021年5月
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頻度
週2~3回
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通院回数
21回以上
施術と経過
初回〜9回
まず、夜間の痛みを寛解するために、炎症を抑える目的で頸椎と足首のツボに鍼を行う。
7回目の施術を終えることから、徐々に夜痛みで目が覚める頻度が少なくなる。
10〜16回
万歳をする動作、外転(体の横から、腕を上げる動作)がどちらも90度以上、上がらないことから、施術する場所を割り出し、腰部と大腿部側面のツボに鍼を行った。
施術7回目あたりから、少しずつ可動域が増し、万事の動作は130度ほどまで上がるようになる。
外転動作はようやく110度ほどまで上がるように。洗髪が痛みなくできるようになる。
17〜22回
16回までの施術方法に加え、エプロンを腰で結ぶ動作に対し、脊椎の際に鍼を行う。
以後同じ施術を根気強く続け多ところ、徐々に可動域が広がる。健側(左肩)と比べるとまだまだ、完治とは言えないが、日常生活は問題なく行えるといくことで施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
五十肩(四十肩)は、2年~3年で自然治癒すると考える人もいますが、放置すると「痛み」は取れても、この「癒着」は残ってしまいます。
本症例では、安静にしていても痛む「急性期」から、運動制限が起きる「慢性期」にかけて鍼を行い続け、比較的早期に日常生活が行えるようになりました。