症状

3日前、仕事から帰ってきたときに腰に痛みを感じた。一晩寝た後、起床時に痛みが強くなっていた。

靴下を履くときなど、腿を持ち上げる動作をすると腰部が強く痛む。また、床に落ちたものを拾うときや、座った姿勢で腰を曲げるときにも痛みが出る。

仕事の関係で車を運転することが多く、ここ1〜2ヶ月は1日に100〜200km運転することもあったため、長時間の運転が原因かもしれないと述べた。

施術と経過

患者が指し示す起立筋腰部に強い緊張が認められた。下腿の状態を確認するため、患者のふくらはぎに触れてみたところ、他の部位よりも温度が低く冷えており、筋緊張も強い。この緊張状態が腰部の緊張を引き起こしているものと考え、下腿のツボに鍼をしたところ、痛みが大幅に減少した。（当初10から2〜3に）

次に、仙腸関節の緊張をとる目的で背部のツボに鍼をしたところ、痛みが完全に消失したため施術を終了した。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 委中 LR
• 陰谷 LR
• 肩稜 LR

まとめ

患者本人が体をよく使い、長距離の運転をする仕事に携わっているため、背中や足に起こった筋肉の緊張が腰の筋肉の緊張を引き起こしたと見立てた。

当該部位に鍼をしたところ、即座に痛みが消失したため、一度の施術で治療を終了することができた例である。

症例を投稿した鍼灸院：養気院