ヴァイオリン演奏で慢性的に感じる背中の痛み
症状
ヴァイオリン奏者・指導者の方。
右肩甲骨の下辺りが痛む。ずっと以前から感じられていたが、この半年ほどの期間特に強く痛むようになったので心配になりご来院いただいた。
その他、慢性的な首こり肩こりも気になっている。
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来院者
女性
30 代
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期間
2020年8月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
背中の状態を確認しながら施術をすすめた。
右側の肩甲骨より下で脊柱寄りの背中の筋肉に盛り上がっている部分があり押すと硬く筋緊張が感じとれた。まずはこの緊張をゆるめるために肘と膝のツボを使ったところ盛り上がりが消えて左側よりもへこんで見えるようになった。
次に慢性的に気になっている首こり肩こりについて、触れて確認すると右の肩に硬く張っているのが認められた。足のツボを使ってこの張りをゆるめ、仕上げに手のツボで体全体の緊張具合を調整した。
にっこりと「背中と首肩だけでなく呼吸まで楽になりました」と言っていただき施術終了とした。
使用したツボ
まとめ
ヴァイオリンなどの弦楽器奏者で背中を痛める方は多い。呼吸のための肋骨の動き、演奏のための腕の動き、それから体の重心バランスを取るための肩甲骨の動きなど複数の要因が重なる場所だからである。本例ではヴァイオリン演奏に必要な動きと痛む部位との関係を見ながらツボを選ぶことができたので少ない施術回数で改善することができた。
担当スタッフ
楠 洋介