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症例を投稿した鍼灸院:音楽のための身体調整 しらべ

トランペットを持ち続けることによる腕の痛み

トランペットを持ち続けることによる腕の痛み

症状

愛好家のトランペット奏者。5年ほど前から楽器を持ち続けていると左腕に痛みを感じる。もっともひどい時には楽器を持ち上げることすらできない。痛みを感じるのは主に左前腕の前面で肘から手首にかけて。また慢性的に肩こりがあり、どちらかと言えば左肩の方がつらい。活動はオーケストラやビッグバンドなど複数掛け持ちしていて本番数が多く多忙。

  • 来院者

    男性

    20 代

  • 期間

    2020年1月

  • 頻度

    1回通院

  • 通院回数

    1回

施術と経過

施術前に楽器を吹いてもらい、短時間の演奏姿勢でも前腕の痛みを誘発することを確認した。また(楽器を持たずに)何気なくただ座った姿勢ですでに左肩が下がった状態を観察した。
触れてみると、左右ともに首から肩そして腕の付け根にかけて強い緊張があった。手と脚のツボに鍼をしてこれらの緊張を緩めた。さらに背中のツボを使ったところ、楽器を構える時の前腕の痛みが大幅に減少した。最後に残っていた首のコリを軽くするために脊椎のツボに鍼をして終了した。
施術後に座った姿勢を見ると、両肩の高さはそろっていた。再度楽器を吹いてもらうと腕の痛みが減り左肩を軽く感じること、そして同じように吹いているつもりだが音量が大き目に出るとのコメントを得た。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

前腕の痛みとの関わりで最も大きな変化を得たのは肩甲骨に関与する背中のツボであった。痛むのは前腕だったが、ただ座った姿勢においてすでに左肩が下がっていたことから原因点は肩甲骨と関係していると考えた。痛みが生じるメカニズムを連動から考えたことが改善につながった。

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