背中の痛みを伴う29週の逆子
症状
妊娠28週で逆子(骨盤位)が判明した。第一子の時は逆子ではなく頭位(頭が下)であった。背中に痛みがあり、妊娠と共に発現し始め、お腹が大きくなるにつれ痛みも増加してる。第一子の時も背中の痛みがあったが、出産と共になくなったので産科の医師からも「仕方ない」と言われ、我慢していた。あまりにもつらいときは夫に痛みの箇所を圧してもらっているが、緩和されない。
-
来院者
女性
30 代
-
期間
2021年1月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
11回~15回
施術と経過
坐位で背中の痛みを確認すると、右側のみ肩甲骨の下から肋骨に沿って、みぞおちの所まで筋肉の緊張があった。お腹を触診するとみぞおちの部分が冷えて、緊張も強い印象を受けた。背中の緊張を緩めるために足とお尻のツボを使った。すると背中の痛みが緩和されるとともにお腹の緊張も緩和された。2診目も同様の施術を行ったところ、翌週の検診で頭が下になっていることが分かった。
しかし、背中の症状は施術後2日ほどで痛みが出てしまうため、痛みの出る状況をもう一度思い出してもらったところ、ソファーで横になった後、痛みが出ることがわかった。布団で寝るようにしてもらったところ、痛みが出なくなった。出産予定日直前までお腹の張りを緩和するため週に一度通院して、無事、出産の報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
妊娠を機に腰や背中の痛みが出てくる方は少なくない。今回のケースは背中の緊張を緩めてあげることでお腹の緊張も緩み、冷えていた部分も温度が均一になったため、胎児が頭位(頭が下)になったと考えられる。