就職を機に始まった肌トラブル
症状
就職し始めた5年前から肌に痒みを感じ始め、皮膚科では尋常性乾癬の診断を受けた。その後出産も重なり、症状も年々強く出ていた。頸部・腰・背中・ふくらはぎに紅斑が広がり、体調不良時には痒みが強くある。数年の間、内服薬療法・光線療法を続けてきたが友人が当院で同じ悩みを改善されたことを聞き連絡をいただいた。
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来院者
女性
20 代
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期間
2021年3月 ~ 2021年4月
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頻度
週1回程度
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通院回数
9回
施術と経過
皮膚症状に加え全身状態をチェックすると右側の肩こり・腰痛が際立っていた。さらに問診を詳しくしていくとストレスを抱えると右の耳鳴りが起きやすいという事もあり、みられたコリを解すように施術を行った。
2回目の施術時に皮膚の赤み・色素沈着が軽減していることを確認した。
3回目の施術時には、鍼施術を受けてから掻きむしることは無くなったと報告を受けた。
7回目の施術時には、ストレスを受けても耳鳴りすることはなくなった。
9回目の施術時には、症状が落ち着いてきたことを確認。
初回に比べ、全体の肌質がしっとりしてきた。かゆみは無くなり、腰部に軽い色素沈着を残すのみとなったことから施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
乾癬の発症は体質など遺伝的な要因に環境因子(ストレス・生活習慣)などが加わり発症します。
鍼ではこの後天的な要素にアプローチを行い発症を抑えることが期待できます。
本件は人生における転換期にストレスを強く受け悪化していました。ストレスによる身体の緊張が身体の状態を現す肌と関連が深いと考え、頸肩・腰を中心とした全身の筋緊張の調整を中心に施術を行ったところ、痒みが減っていき肌の調子を取り戻すことができました。
担当スタッフ
洲崎 和広