腰の重ダルさと大転子の痛み
症状
陸上部で長距離を頑張っている中学生。
腰は、じっとしていると常に違和感(ダルさ)があり、特に長距離を走った後、重ダルくなる。
2ヵ月(7月)から、左大転子(脚の付け根の出っ張った骨のところ)を下にして横向きに寝ると、大転子の真上が痛くなる。
長距離を走ったあとも痛くなり、歩くとひびく感じの痛みが出る。
患者さんは、何が原因か分からないが、「体が大きくなってきているのでその影響がでているのかな~?」と考えている。
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来院者
男性
10 代
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期間
2019年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
痛みや違和感が出る動きがないか確認すると、「腰の前屈」や「膝を引き上げる動き」などで違和感と動きの悪さがあった。
触診では、腰方形筋(腰の上あたり)と臀部に圧痛があったが、大転子を直接押しても痛みは無かった。
股関節の動きの悪さと、腰部、臀部の圧痛が気になったので、その2つを改善する施術を行った。
まず股関節の動きを良くするために脚のツボを使い、お尻の張りをとるために手と腰部のツボを使いました。
股関節の動きも、腰部の圧痛も改善されたため、1回目の施術を終了しました。
2回目の来院の時には、大転子の痛みが改善され、腰の違和感も減っていたので、同じ施術を行い様子をみることに…。
3回目には、症状が改善されていたので施術は終了し、コンディショニングに移行しました。
使用したツボ
まとめ
痛みは大転子に出ていたが、大転子自体が痛かったわけではなく、その周りに原因があった。
足の指の動きの悪さから股関節の動きが悪くなり、そこをカバーするために臀部や腰部に負担がかかり、最終的に大転子の真上に痛みが出ていた。
そのため、股関節の動きや腰部、臀部の圧痛が改善されることで、大転子の痛みはでなくなった。
痛みの出ている部位だけにとらわれず、その部位に関係している筋肉の張りや動きの悪さを確認することが大切だということが分かる症例でした。