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症例を投稿した鍼灸院:すのさき鍼灸整骨院

1横指程しか開口できない、伴う側頭部痛

1横指程しか開口できない、伴う側頭部痛

症状

約1か月前、朝起きると口を大きく開けることが出来ないことに気づいた、元々イビキがうるさいと家族から言われていたこともあり寝るときは左を下にして寝るようにしていたからと思っている。そこから段々と口を開けることが出来なくなり、側頭部痛を感じ顎関節の痛みが強くなることで1横指程しか口を開けることが出来なくなった。そこで発症から1週間経過したときに近所の歯科医院を受診すると『典型的な顎関節症であります、マウスピースを作成します』と言われ2週間ほど様子をみた。再び歯科医院へ行ったが『関節自体問題ないのでもう少し様子をみてください』と言われ1週間様子をみたが状態は変わらなかった。そこで次なる手段として『顎関節・整体』でスマートフォン検索すると当院がヒットした。

  • 来院者

    男性

    40 代

  • 期間

    2020年6月 ~ 2020年6月

  • 頻度

    週2~3回

  • 通院回数

    4回

施術と経過

自覚症状として首肩こりや背部痛はなかったが首・肩上部や背部には顎関節と関わりある所にコリがみられためこれらを指標に施術をすすめた。
咬筋・側頭筋の緊張(圧痛・張り感)の緩和を目的に1つ1つのツボに鍼をして確かめながら行った。
1回目の施術後には2横指まで開口可能になった。家では肩甲骨周りの柔軟体操に励んでもらった。
2回目の施術時には『側頭部痛が治まった。開けれるようになったから開口時のカクッとした音と関節の痛みが気になる』とのこと。同様の施術を行うことで3横指程開口になった。
3回目に施術時には『あと2割くらい、最大に開けたときにこれまでと同じ症状』とのこと。同様の施術を行う。
4回目の施術で三横指半~四横指程開口可能になった。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

まとめ

顎関節は咀嚼機能を有することから開口筋よりも閉口筋のボリュームが大きい構造になっています。マウスピースの目的は、開口反射を誘発させ、開口筋の活性化と閉口筋の緊張を緩和するものであり、歯の噛みしめを防いで炎症のある部分に負担をかけないようにするものですが本件のように経過観察期を過ぎても一向に改善できない場合もあります。負担をかけない生活をしていると顎関節・関節を成す咀嚼筋の痛み自体が強くなり口を開けることすら難しくなってきます。
実は、鍼でも同じように考え側頭筋・咬筋と言った閉口筋にフォーカスして施術を行い縮んだ筋肉を弛緩させ開口動作を促します。ただ、違う点はマウスピースは就寝時の安静状態で経過をみるのに対し、鍼では動ける状態を目指しその場での変化を共有できることで患者さんも前向きに施術に取り組んでもらえます。その良さを噛みしめた症例であります。

担当スタッフ

洲崎 和広

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