腰痛を伴う五十肩、手を後ろで合わせることが出来ない
症状
デスクワーク主体の仕事のため肩こり・腰痛は日常的であった。1週間前に長距離運転をし、その後椅子から立ち上がるときに腰に重い痛みを感じる。それからは小康状態であったが数日前から腰がさらに痛くなり安静肢位が見つからない程になった。家でも黙って椅子に座っていることが辛く、横になったりして痛みを抑えていたが一向に良くならないことから地域の施術できるところと言う所で当院がヒットした。
話を聞いていると2年前に左の五十肩になり、それから肩の動きの悪さや肩こりがあるため併せて相談を受けた。挙上は160°程度で日常生活ではシャツをズボンの中に入れるときに手が回らない。それに後ろで両手を合わせることが出来なくて困っているとのことであった。
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来院者
男性
60 代
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期間
2020年5月 ~ 2020年6月
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頻度
週2~3回
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通院回数
6回
施術と経過
職業柄デスクワークが多いことから下半身の緊張が要因となっていると考え施術を行った。
肩と股関節の動きの起点を考え、足のツボに鍼をした。また、坐位時圧迫を受けるハムストリングのツボにも鍼をした。その後腰部にみられた緊張に対して足のツボを使うことで対応した。腰痛軽減により安静肢位をとれるようになったこと・肩の挙上角度改善(160°→170°)を確認して1回目を終えた。
2回目『臀部の重たさがあり、仕事中も少し集中して取り組むことが出来ている』とのこと。
背中にある臀部・肩関節の動きに関わるツボに鍼を加え前回と同様の背術を行った。
3回目には腰痛は日常生活でも気にならない程度になったことから肩の方を重点に行う。
同様の施術を行い、この時から腰部のツボを加えた。
5回目には背中で両手を合わせることが可能になった。
6回目、腰痛の消失と肩も胸椎部の中央まで手が行くようになったことから施術を終えた。
使用したツボ
まとめ
肩と股関節の動きは連動しており、どちらかの動きが制限されればもう片方にも支障が出ます。一見、腰の痛みと五十肩は関係なさそうですが今回のように同時に進めることで改善できることも少なくありません。
担当スタッフ
洲崎 和広