捕手、同じ姿勢や動作開始時に右腰が痛む
症状
野球で捕手をやられている方
同じ姿勢を取り続けたり、盗塁を刺すため立ち上がった瞬間にズキンと腰部の下部が痛む。
日常生活動作では問題がない。
既往は今から3年前に痛みが出始めて、病院に行ったところ腰椎分離症、椎間板ヘルニアと診断が下った。
その後よくなったが昨年から再び痛みが出始めた。
腰椎椎間板障害と診断が下った。
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来院者
男性
20 代
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期間
2019年7月 ~ 2019年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
初回
どのような姿勢で痛みが出るのかを再現してもらうと腰部を反らせた時に痛みが出る事がわかった。
実際に立位で上体を反ってもらっても膝が曲がって腰部の柔軟性は固かった。
うつ伏せの姿勢で腰部中位のツボの反応を確認していくと右側が陽性だった。
膝裏のツボに鍼をして再び確認するとその反応は消失した。
再度確認すると上体を反らせた際に若干残るのみとなった。
次は脊柱の反応を確認した。
最下位に圧痛が見られた。
右下腿部後面のツボに鍼をした。
鍼を打たれた瞬間にスーと抜けていくような感覚があったとのこと。
脊柱最下位の圧痛も消え、上体を反らしたり、プレー中の気になる動きをしてもらっても違和感もなくなった。
2回目
1週間練習をしても腰部の痛みはなかった。
上体を反らせた際にまだ若干違和感はある。
うつ伏せの状態で確認をすると腰部中位に圧痛がみられた。
膝裏のツボに鍼をしたところその圧痛および動きでの違和感は消失した。
使用したツボ
まとめ
スポーツをやられている方には非常に多い症例であると言える。
レッドフラッグと呼ばれる禁忌症状でなければ鍼灸の施術で改善が見込まれる例は非常に多い。
担当スタッフ
杉山英照