座った姿勢から立ち上がる際に感じる太腿の痛み
症状
椅子から立ち上がる際、右の太腿に筋肉を上下に引き合う痛みが出現した。
翌朝になり、ベットから立ち上がる際にも痛みが出現。
歩き出すと足が上手く持ち上がらず、ヨチヨチ歩きになる。
しばらくヨチヨチ歩きが続き、何かのタイミングによって左足が持ち上がると通常の歩行ができるようになる。
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来院者
男性
80 代
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期間
2019年2月 ~ 2019年2月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
症状の性質を調べると、上半身を引き起こす動作で痛みが出現していた。
上半身の動作に関係する筋肉に筋緊張がみつかり、それらを緩めるため背中にあるツボへ鍼をおこなった。
すると、ベットから立ち上がる動作が楽になり太腿にあった痛みが消えていた。
立ち上がりの動作は楽になったが、そこから歩き出す際のヨチヨチ歩きは残った。
さらに詳しく調べると、顎を上げた状態で前屈する動作で腰に痛みが出現することがわかった。
その動作に関連する筋緊張を緩めるため、手に鍼をおこなうと前屈の動作で痛みを感じることがなくなり歩みやすくなった。
座った姿勢から立ち上がり、歩みだしまでの動作に問題がなかったことから、今回の施術は終了した。
使用したツボ
まとめ
寒い日が続き、患者様は日課であった散歩を休んでいた。
もともと脊柱管狭窄症があり、その腰の痛みも手伝って運動することから遠ざかっていった。
椅子に腰掛けて過ごす時間が長くなったため、背中が丸くなった姿勢で筋肉が緊張し、上半身を引き起こす動作に問題が出現していた。
太腿の痛みだけに囚われず、上半身の動作に関係する筋肉に注目し施術が行えたことが、早期の改善に繋がった症例だった。