バリバリと響く耳鳴りとめまい
症状
7月下旬、耳鳴りと耳のつまり感が突然起こった。数日後、めまいも出現した。
すぐに耳鼻科で受診するが、気分が悪く検査せずに帰宅。2日後、検査をおこないメニエール病と診断された。その日も強いめまいと吐き気に襲われる。
以降、めまいと大きい音を聞くと「バリバリ」と響くことが繰り返し起こっている。
早くこの症状を何とかしたいと思い、近隣の鍼灸院を調べたら耳鳴り・難聴専門の当院が見つかり、来院を決めた。
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来院者
女性
50 代
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期間
2017年8月 ~ 2017年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
11回~15回
施術と経過
頚部、肩ともに硬結や圧痛の反応が多数みられた。加えて、首の左回旋の著しい可動域制限もあり、動作時に耳閉感が強くなることも確認できた。
動作改善と首・肩のコリに対して、それぞれに関連するツボに鍼をして緩和が確認できたので終了。
3回目に聴力が回復し、耳閉感、耳鳴りとも良好になる。
4回目以降、症状の増悪と緩解を繰り返すが体の反応を診ながら施術を重ねる。
10回目で耳鳴りと耳閉感が減少。めまいは完全に消失した。
12回目で全て回復したので通院を終了した。
現在も安定している。
使用したツボ
まとめ
首の可動域制限が解放され、過緊張を起こしていた部位が弛緩したことで耳への血流改善を促した。
動作不良は、余分な緊張を取り除くだけで動きの調和が生まれ動作が回復するので、緊張部位すべてを緩ませる必要はない。原因からアプローチすれば、最も動きやすいバランスをつくることができる。
また今回は、耳に関わる顎関節周辺に際立ったコリの緩和が早期改善へ導いた。
メニエール病や耳鳴りは症状が不安定になることもある。少しでも安心して頂けるような雰囲気も大切である。
施術のみならず常に心がけていきたい。