NEW高熱後に生じた左耳のキーン・シーンという耳鳴り
症状
症例者は高熱後に頭痛が生じ、病院での治療により頭痛は改善したものの、職場で機械のアラーム音の聴こえ方に違和感を覚えるようになった。病院での聴力検査では数値上は正常範囲内であったが、左耳で高い音が聴こえづらい感じがあり、耳閉感も伴っていた。来院時には耳閉感は消失していたが、左耳にキーン、シーンという耳鳴りが持続していた。この耳鳴りは朝の起床時には感じられないが、仕事中の事務所や自宅の室内で顕著に現れた。また、発症後は下を向くと気持ちが悪くなることもあった。日常生活に大きな支障はないものの、耳鳴りによる煩わしさが続いていた。
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来院者
男性
30 代
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期間
2025年10月 ~ 2025年10月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
初診時の触診では、顎の緊張に左右差が認められたため、この緊張を緩和する方針で施術を行うこととした。手首、骨盤のツボに鍼をし、さらに下を向くと気持ち悪くなるとのことだもあり、首、肩周りやふくらはぎの緊張も確認されたため、臀部のツボにも施術を行った。初回施術後、症例者から耳鳴りの音が少し高くなった感覚があり、気になることが減ったとの報告を受けた。2回目以降も同様の方針で施術を継続したところ、施術を重ねるごとに症状は改善し、耳鳴りが気にならなくなった。合計3回の施術で大幅な改善が得られ、施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現は見られなかった。
使用したツボ
まとめ
本症例は、高熱後に生じた左耳の耳鳴りに対して、顎の緊張の左右差に着目した施術を行った事例である。病院での検査では異常が認められなかったが、顎周辺の緊張を緩和することで耳鳴りの改善が得られた。手首、骨盤のツボへの施術により、初回から症状の変化が現れ、3回の施術で耳鳴りが気にならない程度まで改善した。顎の緊張が耳周辺の症状に影響を及ぼしていた可能性が示唆され、筋緊張の調整が耳鳴りの改善に有効であったと考えられる。施術期間中に症状の再燃はなく、良好な経過をたどった。










