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症例の鍼灸院:鍼灸院ひなた 清澄白河

NEWうつに伴う重だるさと睡眠障害

   

NEWうつに伴う重だるさと睡眠障害

症状

鍼灸の症例「うつに伴う重だるさと睡眠障害」(清澄白河)

30代女性が来院された。9年前にうつ病を発症して以降、首肩こり、不眠、睡眠の質の低下、体のむくみ、倦怠感などの症状が続いていた。特に朝起きることができず、22時から11時頃まで寝てしまう状態であった。週のほとんどの日で重だるさがあり、起きられない日も多く、仕事ができない状況に陥っていた。これまで医療機関で睡眠導入剤など複数の薬を処方されていたが、それでも寝つけないことがあった。初診時の触診では、胸鎖乳突筋と季肋部に顕著な硬さが認められた。

  • 来院者

    女性

    30 代

  • 期間

    2025年8月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    16回~20回

施術と経過

初回の施術では、手足のツボを用いて胸鎖乳突筋や季肋部の張りを改善し、呼吸が深くなるようアプローチした。施術後、寝つきが良くなり、途中で起きることなく朝まで眠れるようになった。また、身体が軽くなり、マッサージの施術者からも首肩や背中の状態が改善していると指摘された。2回目以降も呼吸を深くすることと首肩の緊張を取ることを方針として施術を継続した。施術を重ねるごとに症状は改善し、医師の判断のもと睡眠導入剤を2つ減らすことができ、それでも十分に眠れて朝も起きられるようになった。大幅な改善までには8回程度の施術を要した。ただし、仕事を再開した際に症状が再び強く出現したため、現在も継続して対応している。

使用したツボ

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まとめ

9年前からうつ病に伴う不眠や倦怠感に悩まされていた30代女性に対し、胸鎖乳突筋と季肋部の緊張緩和を目的とした鍼施術を行った。手足のツボを用いて呼吸を深くするアプローチを継続した結果、睡眠の質が向上し、医師の判断で睡眠導入剤を減量できるまでに改善した。8回の施術で大幅な改善が見られたが、仕事再開後に症状の再燃があり、現在も継続的な施術を行っている。本症例は、自律神経系の調整を目的とした鍼施術が、薬物療法と併用することで不眠症状の改善に寄与する可能性を示唆している。

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