NEWふわふわめまいと頚部緊張で家事が困難になった症例
症状

1ヶ月前から徐々に増悪するめまい症状を呈し、メニエール症候群の疑いと診断された40代女性の症例である。めまいの性質はふわふわとした浮遊感で、特に動作開始時と臥床時に顕著であった。症状は日常的に持続し、家事動作にも支障をきたすほどの影響があった。服薬による治療を受けていたが、改善は見られなかった。めまいに伴う嘔気も認められた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2025年4月 ~ 2025年6月
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頻度
週1回程度
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通院回数
7回
施術と経過
初診時、頚部の筋緊張と可動域制限、特に後屈と回旋時の制限が確認された。また、下肢の冷えと頚部の熱感も顕著であった。施術では手のツボと足首のツボを主に用い、頚椎周囲の反応に応じて施術を行った。初回施術後、頚部の可動域が改善し、めまい症状も軽減した。その後も同様の方針で週1回のペースで施術を継続。頚部の緊張緩和と頚椎の状態改善に伴い、めまい症状は段階的に改善した。7回の施術を経て、日常生活に支障のない程度まで回復した。
使用したツボ
まとめ
めまい症状に対して、頚部の筋緊張と可動域制限の改善を主眼に置いた施術を実施した。手のツボと足首のツボを用いた施術により、頚部の状態が改善するとともに、めまい症状も軽減した。本症例では、めまいの原因として頚部の状態が大きく関与していたことが示唆された。施術による頚部の状態改善が、めまい症状の緩和に有効であることが確認された。