後頭部の締め付けと額の違和感
症状
一ヶ月前から人員不足となる時期が度々あり夜勤を含め連勤となることが続いていた。先週から人が戻り始め通常業務に戻りつつあったが緊張の糸が解かれたように疲労を強く感じるようになった。足取りが重く、日常生活でも活動量が減った感覚がある。食欲・睡眠等これまでと変わらないが無気力状態が続くと後頭部の締め付け感が5日前から出現した。市販の痛み止めの薬を飲んでいたもののあまり効果を感じることが出来ず次第に前頭部・額にかけて重く感じる。数年前に同様の症状になったときに整形外科にかかり『ストレートネック』と診断を受けたことから違う手段として検索すると当院がヒットした。
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来院者
女性
40 代
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期間
2023年3月 ~ 2023年3月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
来院時仕事後と言うこともあり症状が強く出ていた。頸部・肩上部にかけて強く凝り感や張り感を訴え手足の冷えも現れていた。みていくと後頚部に特異的な緊張がみられ、頸部を屈曲伸展させたときにこの部を中心に症状が誘発された。
まずは頸部の緊張を解くために手の甲のツボに鍼をした。次に横隔膜に働きかけることを目的に臀部のツボに鍼をした。すると後頚部の緊張が緩和され手足が温まり、変化がみられた。症状の確認を行うと『上を向きやすくなり後頭部の痛みが楽になった。下を向くと頸部の突っ張り感と共に額に重みがかかる』とのこと。そこで、今度は肩上部・後頚部にコリに注目した。関連する仙骨・臀部のツボに鍼をした。仕上げに腹部の緊張を取り除き婦人科系統にアプローチしたところ症状が消失した。一ヶ月後違う症状で来院されたときに経過良好の報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
患者さんは以前に指摘されたように姿勢をはじめとしたストレートネックを気にしているようでした。あくまでそれは形であり私達が対象としているのは個人とその症状であり頸部の緊張を解くように考えていきました。また疲労と言うものは見えないものでありますが呼吸に関わる横隔膜や頸部・腹部、それぞれの緊張を解くことで軽減できたものと考えています。
施術の中で動きの改善を図ったこともポイントであります。
担当スタッフ
洲崎 和広