退院後から続く腰痛
症状
6月に膝の手術のため入院し、7月に退院した後は生活に制限が多かったため腰にボーンとした重だるい状態が続いていた。以降それなりに過ごしていたが2週間前にだるさが痛みになりに動きに制限が出て食欲も落ちてきた。同時に便通も悪くなる。このままだといけないと思い近所に出来た整骨院へ行った。患部にマッサージと電気療法を施したが一向に症状は変わらなかった。
そのため、通院歴のある当院へ連絡をいただいた。
待合室のベンチ・低い椅子へは座れなく(腰を下ろすこと不可)中腰姿勢でも痛みが腰に走る状態。歩容も小股であり、元気がない。寝ているときも途中覚醒があり、熟睡できていないとのこと。
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来院者
女性
70 代
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期間
2018年8月 ~ 2018年9月
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頻度
週2~3回
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通院回数
4回
施術と経過
腰痛に加え、消化器症状の訴えの多くあったため腹部の緊張が腰痛の原因となっていると考えました。臍の周りに特異的な緊張を見つけ圧すると腰部に響くと訴えていました。
腹部の緊張を緩めるため脚にあるツボに鍼をしました。置鍼していると下腿部の冷えの部分に温かみが出て腸も動いていたと患者さんが教えてくれました。
治療後の待合室では痛みやだるさを気にせずに低い椅子に座っていました。
2診目、痛みの軽減と熟睡出来ていると報告を受けました。背部にやや緊張がみられたため、手のツボを加えました。
3診目、2回目の施術以降“何も考えずに(痛みなどを気にせず)過ごせている”と報告を受けました。確認すると食欲があり、便通もあり眠ることが出来ているという事でした。
4診目、週2回の間隔を週1回へ離しても症状が安定していました。同様の治療をし、施術を終了しました。(2~4診目は同様の施術)
使用したツボ
まとめ
消化器機能の低下が腰痛の要因と考えた症例。腰が痛ければ腰が原因と考えてしまいがちですが問診を丁寧に行うことで違う視点を持つことが出来ました。
腰の表には腹部があり、表裏関係でバランスをとっていることを伝えることで患者さんにも納得していただきました。
痛みがなくなることで“何も気にしない日常”を取り戻し大変喜ばれました。
担当スタッフ
洲崎 和広