低い耳鳴りが起きたあとに耳が聞こえなくなった
症状
2014年末、モーター音のような低い音が耳につくようになり、頭の中がウァンウァンするようになった。眩暈はなし。2015年の元旦には左耳が聞こえない状態になったので、すぐに耳鼻科を受診した。「突発性難聴」か「メニエール病」だと言われた。耳鳴りが改善せず、聴力も完全に回復していないため当院を受診した。
-
来院者
男性
40 代
-
期間
2015年1月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
5回
施術と経過
聴力検査(オージオグラム)を見ると、低音(125〜500Hz)領域の聴力が下がっていた。耳鳴りも低い音であることから、低音領域の聴力が回復すれば同時に耳鳴りも軽くなると考えた。初回の治療で耳鳴りが3割程度まで落ち着いた。2回目の施術後にいったん5割程度まで症状がぶり返したものの、治療を続けたところ5回の治療で耳鳴りが消えた。多少、賑やかなところに出かけても悪化することはなかった。
データ
まとめ
一時期、左の聴力が著しく落ちたと感じたようであるが、聴力検査の結果を見ると大幅な低下は見られないので、一時的に低下しその後すぐにある程度まで回復したと思われる。幸い、聴力の低下も軽く、発症から期間を空けず鍼治療を開始したために順調に回復し、正常な聴力を取り戻すことができた。施術内容が妥当であっただけでなく、発症から1ヶ月以内という好条件が重なったことで、このような好成績を得られたと考えている。
担当スタッフ
栗原誠