座り作業で悪化した腰痛と肩こり
症状
来院の3日前に歯科医院で歯の治療の最中、強いめまいに突然襲われた。めまい専門の整体院で施術を受け、めまいが緩和した。12月に入ってから、仕事の内容が変わり、長時間椅子に座って作業することが増えた。細かな手作業で身体を丸めて作業することが多く、腰に痛みが出た。以前からあった肩こりも同時にひどくなり、来院歴のある当院に相談があった。
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来院者
40 代
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期間
2016年12月
施術と経過
座位での作業が、大腿部の裏側や臀部を緊張させ、腰痛となったと推測される。さらに腰部や臀部の緊張は肩こりを招くことから、「大腿−腰−肩」を同時に調整しようと考えた。さらにいえば、歯科医院で発症しためまいも肩こりとの関連が疑われる。前腕や大腿の緊張を解くと、臀部と肩の緊張が同時に緩和した。違和感が残る若干残る程度となった。さらに臀部に鍼をすることで、さらに全身の緊張が解け、違和感も消えた。
まとめ
歯科医院で起きためまいは、すぐに治ったことから、頚肩の血流不全が内耳に影響し起こったと考えてもよいだろう。肩こりを改善しておけば、めまいの再発を防げると考えた。その肩こりの原因となっていたのが臀部や大腿の筋肉である。このように長時間の座位で大腿部や臀部が圧迫されていると、肩こりや腰痛の原因になる。なかなか改善しない肩こりや腰痛は、臀部や大腿部に原因があることがあり、見逃せないポイントである。