足の内側のシンスプリント
症状
3週間ぐらい前から、下腿の内側から足の裏にかけて痛みが出てきた。
陸上部の練習でなかなか疲労が抜けず、それが原因で痛みが発生したのではないかとご本人は考えている。
病院に行き診察してもらったら「シンスプリントですね。」と言われ、シップを処方され少し休んでくださいと指導をされたそうです。
それから、少しは良くなっているが痛みで練習がしっかりとできないし、もう少し早く良くなりたいという事で来院されました。
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来院者
女性
10 代
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期間
2019年6月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
痛みは、脛骨の内側縁から土踏まずの中央にかけてあった。
歩くだけでも軽く痛みがあり、痛い部位を押すとハッキリと痛みがでる。
下腿の内側の痛みと関係のある背中のツボをみると反応があったので、まずそのツボに刺鍼を行った。
これにより下腿内側の痛みが引いたので、次に土踏まずの中央の痛みと関係のある脛骨内縁のツボに刺鍼を行った。
炎症も気になったため、背中の炎症に効果のあるツボにも刺鍼を行った。
歩きでは痛みが出なくなったが、痛みのあった部位を押してもらうと少しだけ痛みが残っていた。
ただ、患者さんの感覚としては8割ぐらい回復したということだったので、1回目の施術はここで終了。
陸上の練習を2日間ジョグ程度に抑えてもらい、3日後に来院してもらった。
2回目の来院時には痛みがほぼ無くなっていて、施術後は押しても痛みが出ないという事だったので、治療を終了しました。
使用したツボ
まとめ
脛骨内側の痛みは腰が原因で、土踏まず中央の痛みは脛骨内縁が原因で起こっていました。
痛みのある下腿が原因だと単純に決めつけてしまうと腰にある原因を見過ごしてしまい、なかなか治らない症状になっていたと考えられます。
脚の痛みや症状は、腰からの影響が多いということを知っておかないと対応できない症例でした。