生理後に決まって起きる片頭痛
症状
毎月生理が終わった、2日~3日後あたりに、こめかみから目の奥にかけて、割れるような強い頭痛が起きる。
光や物音で頭痛は増悪し、一度発作が起きると、半日~翌日まで症状は継続し、その間は痛みと吐き気のため、日常生活もままならない。
痛みの部位はその月により、左であったり、右であったり、両側であったりと一定しないが、今回は左側頭部~目の奥にかけて痛む。
追加情報:月経周期は、25日~30日でほぼ規則的。生理痛は、多少あるが、痛み止めを飲むほどではない。下腹部~下肢に欠けて冷えを確認。
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来院者
女性
40 代
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期間
2019年2月 ~ 2019年2月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
毎月、生理周期に合わせて頭痛発作が出現することから、婦人科疾患との関連を考慮し、子宮環境を整える目的で、足と仙骨にあるツボに鍼を行った。
15分置針し様子を聴くと、お腹から足にかけて何となく温かくなったが、頭痛に変化なし。
その後も頭痛のため、動きたくないと言うことで、そのまま、治療ベッドで休んでもらうが、60分経っても起き上がれない。
追加の処置として触診により発見した、首周囲のコリを緩める目的で、肩甲骨付近と踵にあるツボに鍼を行う。
数分後、こめかみから、目の奥にかけての痛みが「すーっ」と引き「動けそう」ということで施術を終了し、帰宅。
その夜、電話で連絡したところ、「家に着くころには、頭痛発作が治まり、その後2時間ほどぐっすりと眠ったところ、身体全体がスッキリした」と報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
片頭痛発作は一度おきると、4時間~72時間継続し、痛みのため、日常生活もままならない。
その原因は、未だ解明さいれていないが、片頭痛持ちの70%に肩こりが認められ、女性であれば、その50%が月経と関連することが報告されている。
このことから、片頭痛に対する鍼灸の処置においても、「肩こり」と「月経」に対応した、施術が重要であるが、発作の有無に限らず、鍼灸で普段から身体を整えておくことが予防や根本的な改善を目指すためには求められる。
上記の事を説明し、現在は根本的な片頭痛発作の改善に向け、週に1回施術を継続中である。