NEW起床時の顎の疲労感と歯型がつくほどの食いしばり
症状
40代女性。起床時に顎の疲労感があり、歯に歯型ができるほどの食いしばりが毎晩常に起こっていた。このまま過ごすことへの不安があり、就寝時に力を抜けるようにしたいと考えていた。以前、医療機関でエラボトックスなどの治療を受け、一時的に改善したものの、より根本的な改善を求めて来院された。初診時には、顎を開く際に左顎に痛みを感じており、首肩のこりも伴っていた。触診では、食いしばりと関係が深い背中のある部分に著明な緊張がみられ、また乳様突起の後方あたりにも著明な緊張が認められた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2025年9月 ~ 2025年11月
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頻度
週1回程度
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通院回数
8回
施術と経過
初回施術では、左肩甲骨のツボに鍼を行ったところ、顎の開きが楽になり、痛みも軽減した。乳様突起後方の緊張が顎の問題と強く関わっていると判断し、その部分にアプローチするために背中のツボを使用した。施術後、顎の開けやすさは改善したが、食いしばりには特に変化がみられず、歯茎の腫れが出現した。2回目以降は基本方針を変えずに、全身のリラックスを促すために臀部のツボも追加した。施術を重ねるごとに、症状が出にくい日が増え、症状の強さも少しずつ軽減していった。8回の施術後、調子は良好となったが、施術間隔が開くと症状が戻る傾向がみられた。
使用したツボ
機能スコア
まとめ
食いしばりによる起床時の顎の疲労感と歯型の出現を主訴とする症例に対し、背中と臀部のツボを用いた施術を行った。初回から顎の開きやすさと痛みの軽減が得られ、継続施術により症状の頻度と強さが徐々に改善した。8回の施術で良好な状態に至ったが、施術間隔が開くと症状が戻る傾向があることから、定期的なメンテナンスの必要性が示唆された。本症例では、局所だけでなく全身のリラックスを促すアプローチが、食いしばりの改善に有効であったと考えられる。

















