NEW心因性頻尿と頭痛に対する鍼施術の一例
症状
外出時や緊張する場面でトイレが近くなる症状が続いており、頻尿への不安から外出を控えることもある状態であった。
特に
・長時間の外出
・人混み
・移動時
などで「すぐにトイレへ行きたくなるのではないか」という不安が強く、日常生活に支障が出ていた。
また、頭痛や首肩の緊張も自覚していた。
来院時の評価では、不安の程度を数値化した指標において比較的高い値を示していた。
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来院者
女性
20 代
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期間
2025年12月 ~ 2026年3月
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頻度
月3回程度
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通院回数
7回
施術と経過
【初回】
不安感が強く、頻尿症状とともに頭痛の訴えもみられた。
頸部、背部、腹部および下肢の関連部位の緊張が認められたため、全身のバランスを整える目的で鍼施術を実施。
リラックスを促す環境下で施術を行った。
【2回目】
頭痛は出ていない状態。
外出時も大きな症状の出現はみられなかったが、来院時には念のため一度トイレに寄ったとのこと。
頸部および腹部の緊張がみられたため、関連部位へ施術を実施。
【3回目】
トイレの間隔が延び、1時間程度はトイレへ行かなくても過ごせるようになった。
一方で腰部の違和感を訴えたため、腰部および腹部を中心に施術を実施。
【4回目】
気持ちの面では楽になってきたとのこと。
便通の変化や腸内環境への意識も高まっていた。
引き続き自律神経のバランス調整を目的として、頸部、腹部、下肢の関連部位へ施術。
【5回目】
便通は毎日出るようになった。
頻尿症状はまだ残るものの、以前より気になりにくくなったとのこと。
首肩の緊張および腹部の緊張を中心に施術を行った。
【6回目】
トイレを我慢できる時間が徐々に延びており、以前のようにすぐ駆け込む状態は減少。
外出や人混みの場面でも不安が軽減してきた。
腹部および背部の緊張を中心に施術を実施。
【7回目】
症状の自覚はさらに軽減。
長時間の外出や人混みの環境でも、以前のような強い不安を感じることなく過ごせたとの報告があった。
動悸の症状も以前より軽減しているとのこと。
今後の生活状況の変化を見ながら経過観察とした。
使用したツボ
症状スコア
まとめ
心因性の要因が関与する頻尿症状では、自律神経の影響や身体の緊張状態が関係することがある。
また本症例では、過去に下痢傾向が続くなど過敏性腸症候群(IBS)を疑う症状もみられたため、腸の状態を整えることも重要なポイントとなった。
頸部・腹部・背部など全身のバランスを整える施術を継続することで、
トイレを我慢できる時間の延長や外出時の不安の軽減がみられた。
心因性の頻尿やIBSのように、自律神経の影響を受けやすい症状に対しても、鍼施術は身体の緊張を緩和し、症状改善をサポートする一つの選択肢となり得る。
※効果には個人差があります。
担当スタッフ
山岡 凌




















