NEW朝に増悪する胃痛と食欲不振の1症例
医師による診断:慢性胃炎の疑い
症状
30代女性。
約1年前から胃痛を訴えており、特に朝起きる時が特にひどい状態であった。
胃カメラとバリウム検査を受けたが異常は認められず、慢性胃炎の疑いと診断されていた。
症状は朝の食欲不振と外食への恐れという形で日常生活に影響を及ぼしており、肩こりや背中の痛みも併発していた。
初診時の触診では、心窩部に筋緊張が認められ、肩のこりも確認された。
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来院者
女性
30 代
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期間
2025年12月 ~ 2026年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
初回施術では、四瀆、条口、曲泉、百会のツボに鍼をした。施術後、症例者は半信半疑ではあったものの、心窩部の筋緊張や肩こりが楽になり、すっきりとした感覚を得た。
2回目以降も同様に腹部の筋緊張と肩こり感を緩和する方針で施術を継続した。
施術を重ねるごとに次第に胃痛も寛解していき、3回の施術で大幅な改善が見られ朝起きてもキリキリと痛むことは無くなった。
施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなかった。
消化器症状評価尺度であるGSRSのスコアは初回の55から2回目で40、3回目で30と変化し、全ての項目で「あまり困っていない」にチェックが入り、QOLの向上が見られた。
データ

使用したツボ
まとめ
器質的な異常は見られないものの診断的には慢性胃炎の疑いによる胃痛に対して、腹部と肩部の筋緊張を緩和する施術を行った結果、3回の施術で症状が大幅に改善した。
消化器症状評価尺度GSRSスコアの改善からも客観的な治療効果が確認され、朝の食欲不振や外食への恐れといった日常生活への影響も軽減された。
心窩部の筋緊張と肩こりに対する施術が、胃痛の寛解に有効であったと考えられる。
今回の症例では、消化器症状に対して腹部だけでなく肩部の緊張も同時に緩和することで、より効果的な改善が得られることが示唆された。
担当スタッフ
杉山英照
















