NEW野球中に始まった首と腕の不随運動チック症状
症状
10代男性が、1年ほど前から野球の練習や試合中に首を後屈したり両腕を開いたりする不随意運動を訴えて来院した。
当初は運動時のみであったが、次第に緊張状態になると症状が出現するようになり、来院前には症状が顕著に目立つようになっていた。学校生活でも症状が出現するようになり、周囲の目が気になり始めていた。
医療機関での診断は受けていなかったが、チック症状の疑いが考えられた。
痛みやその他の随伴症状は認められなかった。
初診時の触診では、左肩に顕著な圧痛があり、腹部にも硬さと圧痛が確認できる部位が認められた。
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来院者
男性
10 代
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期間
2025年7月 ~ 2025年12月
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頻度
週1回程度
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通院回数
9回
施術と経過
初回施術では、下肢のツボ、手のツボ、頭部に鍼をした。施術後、肩の圧痛と腹部の緊張は消失した。
その後、2か月間は週1回の頻度で施術を継続し、毎回腹部の状態を確認しながら施術を行った。
肩から背中にかけての圧痛部位も取り除くように施術した。2か月経過した頃から、チック症状が減少してきたことが顕著に確認できるようになった。良好な経過が見られたため、施術頻度を月1回に変更した。4か月目にはほぼ症状が消失し、5か月間で計9回の施術を行い、施術を終了した。
施術期間中、症状の再燃や新たな症状の出現は認められなかった。
使用したツボ
まとめ
野球の練習中に始まった不随意運動が、緊張状態でも出現するようになり日常生活に支障をきたしていた症例に対し、下肢、手、頭部のツボへの鍼施術を行った。毎回の施術で腹部の状態を確認し、肩から背中にかけての圧痛部位を取り除くことを重視した。週1回の施術を2か月間継続したところ、症状の顕著な減少が確認できた。その後、月1回の施術に移行し、4か月目にはほぼ症状が消失した。計9回、5か月間の施術で良好な結果が得られた。腹部の緊張と肩背部の圧痛に着目した施術が、チック症状の疑いのある不随意運動の改善に有効であった。










