NEW起床時に痛めた腰痛
症状
2ヶ月前から腰痛を訴える症例である。起床時に腰の痛みを自覚し、その後仕事中に棚を押した際に「ピキッ」という感覚とともに痛みが増強した。以降、腰全体にジンジンとした痛みが持続している。2週間ほど前から初発時と同様の痛みが再燃したが、来院時には若干軽減していた。歩き始めに特に痛みが強く、仕事や日常生活に支障を来している状態であった。医療機関での診察は受けておらず、他の体調不良は認められなかった。
-
来院者
女性
20 代
-
期間
2025年8月
-
頻度
1回通院
-
通院回数
1回
施術と経過
初診時の動作確認では、前屈・後屈ともに可動域制限が認められた。触診により大腿部に強い筋緊張を確認したため、大腿部のツボに鍼をした。施術直後から可動域が大幅に改善し、腰の違和感も著明に減少した。触診で残存する硬結を認めたため、足のツボを用いて追加施術を行った。初回施術のみで症状は改善し、その後の経過報告は特にない。
使用したツボ
まとめ
2ヶ月間持続する腰痛に対し、大腿部の筋緊張に着目した施術を行った症例である。起床時の痛みに加え、仕事中の動作で増悪した腰全体のジンジンとした痛みが特徴的であった。初診時には前屈・後屈の可動域制限が顕著であったが、大腿部のツボへの施術により可動域が著明に改善した。残存する硬結に対して足のツボを用いた追加施術を実施し、初回で症状の改善が得られた。大腿部の筋緊張が腰痛の主要因であったと考えられ、適切なツボの選択により速やかな改善が可能であった。











