NEW靴下を履く時に感じる腰全体の痛み
症状
30代男性が腰痛を主訴に来院した。15年前から腰痛を繰り返しており、最近では胃腸炎で寝込んだことをきっかけに腰の痛みが持続するようになった。痛みは腰全体に広がっており、特に靴下を履く動作で強く感じられた。日常生活において痛みが続いていることに困っており、何とかしたいという思いで来院に至った。これまで医療機関での診断や治療は受けていない。初診時の触診では、腰部に著明な緊張が認められた。
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来院者
男性
30 代
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期間
2025年4月 ~ 2025年4月
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頻度
週2~3回
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通院回数
2回
施術と経過
初回施術では、緊張が強い腰部と関わりが深い臀部や足のツボに鍼を行った。施術後、腰が動かしやすくなったとの反応が得られた。しかし、靴下を履く時と起床時の痛みは残存していたため、2回目の施術では股関節へのアプローチも加えた。この施術により、残存していた痛みも消失し、特に問題がなくなったため治癒とした。施術期間中に症状の再燃や新たな症状の出現はなく、2回の施術で完治に至った。
使用したツボ
症状スコア
機能スコア
まとめ
本症例は、15年来の慢性的な腰痛に加え、胃腸炎後に症状が悪化した事例である。初回施術で腰部、臀部、足のツボへの鍼により腰の動きが改善したが、特定の動作時の痛みが残存した。2回目に股関節へのアプローチを追加することで、残存していた痛みも完全に消失した。腰痛に対して、腰部だけでなく臀部、下肢、股関節といった関連部位への多角的なアプローチが有効であったと考えられる。わずか2回の施術で長年の腰痛が改善し、日常生活の質の向上につながった。










