NEW仙腸関節のズキズキ痛で屈伸困難な腰痛
症状

2週間前から徐々に増強してきた腰痛を主訴に来院。左右の仙腸関節を中心にズキズキとした痛みがあり、動作時に症状が出現する。特に屈伸動作や脚の動きで痛みが誘発され、日常生活動作全般に支障をきたしている。医療機関での受診歴はなく、腰痛以外の症状は認められない。
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来院者
女性
10 代
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期間
2025年10月 ~ 2025年10月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時、仙腸関節周囲に著明な筋緊張があり、腰部の屈伸動作時および仰臥位での下肢挙上時に同部位での疼痛が確認された。背部のツボへの鍼施術により腰部の屈曲可動域が改善。続いて手足、頭部のツボへの鍼施術で屈曲動作が円滑になった。左臀部の痛みに対しては腰部のツボに鍼をしたところ、症状は消失した。初回施術後、動作時痛は消失し、その後の症状の再発報告はない。
使用したツボ
まとめ
動作時痛を伴う仙腸関節周囲の腰痛に対し、背部、手足、頭部、腰部の各ツボへの段階的な鍼施術を行った。特に背部と腰部のツボへの施術が著効を示し、動作時痛の消失に至った。初回施術のみで症状が改善し、その後の再発報告もないことから、適切なツボ選択と施術順序が効果的な治療につながったと考えられる。本症例は、仙腸関節周囲の腰痛に対する鍼施術の有効性を示唆している。
担当スタッフ
洲崎 和広