ズキズキする頭痛発作が鍼治療により改善した事例
症状
片頭痛の診断を受けている60代女性。前日夜から左側頭部にずきずきする拍動性の頭痛が出現した。就寝中は一時的に症状が軽減したものの、起床後に再度増悪。左側頭部の拍動性頭痛に加え、後頭下筋群左寄りにギュッとした強いコリ感を伴っていた。症状がこれ以上悪化すると外出困難になる可能性があり、同側の首肩コリも併発している状態である。
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来院者
女性
60 代
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期間
2025年9月
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頻度
1回通院
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通院回数
10回
施術と経過
初診時、左側の側頸部、肩上部、小胸筋に顕著な張りを確認。後頚部のツボ、こめかみのツボ、肩甲骨外側のツボ、手先のツボ、足先のツボ、前脛骨筋部のツボ、ふくらはぎのツボ、腰部のツボに鍼を施術。抜鍼後にオイルマッサージを実施した。施術直後、頭痛症状は消失し、体の軽さを実感。月2回の定期的な施術により、片頭痛の発生頻度は減少傾向にある。
使用したツボ
症状スコア
7
0
まとめ
片頭痛発作中であっても、適切な鍼施術により即時的な症状改善が得られることが確認できた。全身の緊張緩和を目的とした施術アプローチが、頭痛発作時の症状緩和に有効であった。定期的な施術継続により発作頻度の減少も認められており、予防的効果も期待できる。今後も継続的な施術により、さらなる症状コントロールを目指す方針である。
担当スタッフ
中山かおり














