NEW夜も眠れないほどの腰と仙骨の痛み
症状

頸椎ヘルニアの再発を懸念した過度な安静により、頸部の可動域が著しく制限され、それに伴い仙骨部の痛みが出現した。特に夕方になると痛みが増強し、不眠を引き起こすほどの症状であった。医療機関を2カ所受診し、頸椎ヘルニアの再発の可能性を指摘され、頸部の安静を指示されていた。真面目な性格から医師の指示を厳格に守り過ぎたことで、かえって症状を悪化させる結果となった。
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来院者
男性
30 代
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期間
2025年8月 ~ 2025年9月
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頻度
週2~3回
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時、頸部の可動域制限が顕著で、それが脊柱から仙骨部にかけての機能障害を引き起こしていることを確認した。頸部と臀部のツボを中心に施術を行った。初回施術後は一時的に症状が増強したが、これを好転反応と説明し、継続的な施術を行った。2回目以降は体の動きの改善を重視した施術方針をとり、症状は首や背中など様々な部位に移行しながらも、段階的に改善していった。全15回の施術で症状は大幅に改善した。
使用したツボ
まとめ
医療機関からの指示を忠実に守ろうとする症例者の性格特性が、かえって症状を複雑化させた事例である。過度な安静による二次的な機能障害を防ぐため、症例者の性格を考慮した適切なアドバイスの重要性が示唆された。また、初期の一時的な症状増悪に対する適切な説明と、継続的な施術による段階的な改善アプローチが有効であった。この症例を通じて、医療従事者からのアドバイスは、症例者の性格特性を考慮した上で行う必要性を再認識することとなった。