NEW食事で増悪する胃の違和感と自律神経症状
症状

コロナ感染後、約半年にわたり持続する消化器症状に悩まされていた。主な症状は常時感じる胃の不快感と食欲不振であり、特に食事をすると吐き気や血の気が引くような感覚、動悸が出現する状態であった。病院での血液検査や胃カメラ検査では特に異常は認められず、処方された薬剤による改善も見られなかった。症状により気力や体力が低下し、外出や人との交流も億劫に感じる状態が続いていた。
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来院者
60 代
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期間
2025年7月 ~ 2025年9月
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頻度
週2~3回
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通院回数
11回~15回
施術と経過
初診時、みぞおちから上腹部、背部に強い緊張が認められ、胃部への触診で著明な不快感を訴えた。施術では、まず胃部周辺の緊張緩和を目的として足のツボと背部のツボを用いた。初回施術直後からみぞおちと上腹部の緊張が緩和し、胃の不快感も軽減が見られた。その後、吐き気や動悸の改善を目指し、関連するツボを追加して施術を継続した。施術を重ねるごとに食後の不快感は徐々に軽減し、食事に対する不安感も減少していった。約10回の施術で症状は大きく改善し、現在はメンテナンス的な施術を継続している。
使用したツボ
まとめ
コロナ後遺症による消化器症状に対して、段階的なアプローチで施術を行った症例である。西洋医学的な検査では異常が認められない状態であったが、東洋医学的な施術により症状の改善が得られた。特に足のツボと背部のツボを組み合わせた施術が有効であり、胃部の緊張緩和から始めて徐々に症状の改善につながった。メンテナンス的な施術の継続により、症状の再燃予防と更なる改善が期待できる。