NEW後屈時の腰痛で競技に支障が出た陸上選手
症状

陸上競技の練習中に発症した腰部痛を主訴に来院した。1週間前から腰椎下部を中心とした疲労感が強く、特に反る動作で痛みが出現し、その動作自体が制限されている状態である。医療機関での受診歴はなく、腰部以外の関連症状は認められない。競技パフォーマンスの低下と、日常生活での動作制限によるストレスを感じている状態である。
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来院者
男性
10 代
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期間
2025年7月 ~ 2025年7月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の所見では、腰椎下部の筋緊張が顕著で、後屈動作に著しい制限が認められた。陸上競技の特性を考慮し、まず膝裏のツボに鍼をした。その後の動作確認で腰部下方に残存した緊張に対して、背部のツボに鍼を追加で行った。施術直後から後屈動作の改善が認められ、症状は顕著に軽減した。その後の症状の再発報告はない。
使用したツボ
まとめ
陸上競技に関連した腰部痛に対して、競技特性を考慮した施術アプローチを行った症例である。膝裏と背部のツボを組み合わせた鍼施術により、即時的な症状の改善が得られた。スポーツ障害に対する施術では、競技特性を理解し、症状の発現部位だけでなく関連する部位にも注目することの重要性が示唆された。
担当スタッフ
洲崎 和広